コーヒーに羊羹!? 豆、焙煎、抽出の違いで広がる和菓子とコーヒーのペアリング

「珈琲専門店」というと、カウンターの向こうで、ちょっとダンディなマスターが科学者のような真剣なまなざしをしてサイフォンでコーヒーを淹れている風景が浮かびます。でもこれはちょっと昔のイメージ。21世紀の「コーヒーショップ」はだいぶ様変わりしています。スターバックスが身近な世代が、小規模な、ときにはカウンターだけの店を次々とオープンするようになりました。今回、注目するのはそんな新鋭ショップが提供する「コーヒーの友」。スコーンやバナナケーキは定番ですが、コーヒーに和菓子を提案するお店をご紹介します。

 

下町の雰囲気を和菓子にあてはめた
「Turret COFFEE」

2013年、築地市場に近い路地にオープンした「Turret COFFEE ターレットコーヒー」では焼き印で店名を押したどら焼きを販売しており、ときには売り切れてしまうほどの人気。クリーミーな牛乳とたっぷりのエスプレッソを合わせた「ターレットラテ」と一緒に食べると、驚くほど相性がいいのです。その秘密はどら焼きの中心にある、あんこと一緒に挟んであるバター。

「築地には下町のきさくさ、日本らしさがあると思って、コーヒーと合わせるお菓子にも“和”の親しみやすさを取り入れようと思いました。コーヒーと和菓子は一見、合わなそうですが、牛乳とあんパンって一緒に食べるとおいしいでしょう? それに和菓子なら、年配の方にも喜んでもらえます。いろいろな和菓子を試してみて、岐阜県の和菓子店がつくるこのどら焼きに決めました。そう、中にバターが入っているのがミソです!」とオーナーの川崎清さん。

バリスタ憧れのイタリア・シモネリ社のスタイリッシュなエスプレッソマシンと、築地市場内を縦横無尽に走る“ターレット”を中心に据えた工場のような店の雰囲気、そして和菓子。それが不思議と調和し、“みんなのたまり場”のようなくつろぐ空間になっています。川崎さんはこれまで、どら焼き以外の和菓子もコーヒーと一緒に提案してきました。「カステラとラテはご想像の通り、ばっちり合います。エスプレッソをお湯で割ったアメリカーノはいろいろな和菓子に合いますね。羊羹、春には桜餅、意外かもしれませんが、いちご大福とも合うんです」。

 

【店舗DATA】
 店名:Turret COFFEE
 住所:東京都中央区築地2-12-6SK東銀座ビル 1F
 TEL:080-3344-8819
 営業時間:7:00-18:00  土日:10:00-18:00,土曜日の営業時間は平日と同じ。

 

人気店のコーヒーと和菓子をメニューに取り入れた
「COBI COFFEE」

和菓子をコーヒーに合わせているお店がもう一軒。表参道のセレクトショップに併設された「COBI COFFEE」です。三軒茶屋を拠点に自家焙煎したコーヒー店を経営する「Obscura Coffee Roaster」のスペシャルティコーヒーを、日本の“喫茶店”文化を長くけん引した「ネルドリップ」で抽出。2種類のブレンドと、6〜7種類のシングルオリジン(単一豆)をそろえ、日本の作家ものの器で提供してくれます。

こちらでは、伝統の味をモダンなスタイルでつくる和菓子店「HIGASHIYA」のカステラ、羊羹2種(大納言/ココナッツ)、季節限定の道明寺羹があります。「黒糖を想わせる甘味と、ハーブ感溢れる酸味とスパイシーさが特徴」という浅煎りのシングルオリジン「インドネシア」などは、和菓子との相性が想像しやすく、「際立つストロベリーフレーバーと重厚感たっぷりの甘さを持ったジャムのような珈琲」だという浅煎り「エチオピア」なら、「カステラと合いそう」など、自分なりにアレコレ相性を考えながら、ペアリングをするのも楽しそうですね。

 

【店舗DATA】
 店名:COBI COFFEE AOYAMA
 住所:東京都港区南青山5-10-5第1九曜ビル101
 TEL:03-6427-3976
 営業時間:8:00~20:00(平日)  9:00~20:00(土日祝)

 

自宅でもコーヒーとお菓子のマリアージュを試してみる

和菓子に合うコーヒー【煎】レギュラー・コーヒー淡麗薄口珈琲をお試しする

参考:こだわりのカフェが見つかる CafeSnap

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